今回は、Git GUIについて書いていきます。
Gitは基本的にコマンドを使った操作ですが、Git GUIでは、
直感的な操作が可能になります。
更にGit GUIを使用することで、ファイルの変更内容の可視化や、git logの可視化が実現します。
コマンドラインに加えて、Git GUIも学んで最強のエンジニアになりましょう!!
Git GUIとは
Git GUIとは、Gitのコマンドライン操作をクリックなどの操作で行えるようにした物です。
GUIを使うことで、作業ディレクトリやリポジトリの状態が可視化されます。
これにより、変更内容を可視化した状態でadd、コミットなどが可能になるので安全にGitを操作することが可能になります。
また、リポジトリの状態を可視化することで、適切にリポジトリを把握できてスムーズな開発に繋がります。
コマンドラインに慣れていると、GUIを見下しがちですが、便利な点もあるので、良い部分は吸収していきましょう!
Git GUIのインストールと操作方法
Gitをインストールしている状態で以下のようにターミナルで打つと、
Git GUIが起動します。
$ git gui
このコマンドを打っても起動しない場合は、Git GUIをインストールする必要があります。
Git GUIのインストール方法
Macで使用する場合、以下のコマンドを打つことでGit GUIがインストールされます。
$ brew install git git-gui
GUIの操作方法
Git GUIを使用したリポジトリの作成方法、ステージングエリアへのadd、コミット方法を確認していきます。
リポジトリの作成方法
Git GUI起動後の画面にある、新しいレポジトリを作るを選択することでレポジトリ作成が可能です。
ディレクトリの場所は、自身のホームディレクトリ以下に作るのが決まりなので、パス指定に注意して作成しましょう。
ステージングエリアへのaddとコミット方法
カレントディレクトリがリポジトリである状態で git guiを打つと、
対象のGUI画面に行けます。
そこで、ファイルに変更内容がある状態で再スキャンを押すと変更内容が画面に現れます。
その後、変更をコミット予定に入れるを選択することで、git addした状態になります。
また、Git GUIのaddでは対象ファイルを部分的にコミットすると言う優れた機能があります。
コミット予定に入っていない変更からファイルを選択し、コミットしたい行を右クリックし、パッチ行をコミット予定に加えるを選択するを押すと実現します。

最後にコミットを選択し、コミットメッセージを書くことでコミットが行われます。
gitkでプロジェクトの歴史を見る
Git GUIの機能の中でも最強の1つと言える、gitkを見ていきましょう。
ターミナルで作業中のディレクトリで以下のように打つとgitkが立ち上がります。
もしくは、git guiを起動した状態で、リポジトリの履歴を見るを選択します。
$ gitk
gitkを使うことで、git logに対応したプロジェクトの歴史を可視化できます。
この機能がまじで最強です。
新たなブランチを切った地点、マスターと結合した地点、コミットと行ったポイント、コミットしたファイルの中身まで全てを確認することができます。
コンフリクトが起きた際などに、対象ブランチがどこから派生しているかも一目で分かるので、迅速な解決に繋がりそうですね!
終わりに
今回はGitのコマンド操作を簡単に行えるGit GUIを見て来ました。
変更内容を可視化して、1つのファイルから部分的にコミットできる点や、
git logの歴史を可視化できる点は間違いなく開発を円滑にしてくれるはずです。
使えそうな機能は積極的に取り入れて、Gitのスキルをあげていきましょう!